覆輪カボションの枠の高さについて
こんにちは。滝口です。
カボションカットの覆輪留め(フクリンどめ)は、お気に入りの石がどれくらい金属に隠れてしまうのか心配ですよね…
覆輪の枠の高さについては、セミオーダーご注文時にご質問をとても多くいただく内容なので、まとめてみました。
◯覆輪の枠の高さは、カボションの形状、高さによって決まってきます。
結論から言うと、カーブ開始箇所から測って、0.5mm高さが必要になります。
覆輪は、石を上から覆うように石周りの金属を一周倒して留める技法です。上に被さる金属、つまり引っ掛かりが0.5mmあればしっかりと留められます。
カボションの側面を真横から見ると、まっすぐ上にのびる部分があり途中からカーブが始まるのが分かると思います。 そのカーブが開始する箇所(黄色の横線で記しました)から測って、0.5mm高さを持たせて枠を製作します。
〈◁図面左側〉カボションのまっすぐな部分の高さが高いので、石枠の高さも高くなります。
〈図面右側▷〉垂直部分がなく、底面からすぐにカーブが始まっているので、石枠は比較的低くなります。
ちなみに、0.5mmは石留め前の高さのため、石留め時に枠を倒してから、さらに枠の縁を真上から叩いてしっかりと固定するため金属がギュッと縮んで0.5mmよりも低くなっているはずです。
カボションによっては、稀に、まっすぐ部分がかなり高いものがあり、石留めすると、思っていたよりも金属部分が多い!というリングになってしまう場合もあるので、よくお手持ちのカボションをチェックしてみてください。
弊店ではバランスをみて、重たい印象になりそうな場合には、出来るだけ底面を薄くしたり、底面の角を多めに面取りして軽やかな丸みのある形状にしたり、金属部分が軽やかに見えるように、
また逆に、カボション が薄くて「リングとしてもっとボリュームが欲しいな」「カボションを高く見せたいな」というときは底面の高さを高くするなど、微調整をしてリングをお作りしています。
セミオーダーリングについて分からないことはお気軽にご相談くださいませ。
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